青年劇場創立60周年記念公演
スタジオ
結企画第7回公演 青少年劇場公演
関根信一氏
佐藤茂紀氏
「ホモ・ルーデンス―『春雷』より」(仮題)
大谷直人「春雷」=原作 佐藤茂紀=作 関根信一=演出
3月15日(土)〜26日(水)
青年劇場スタジオ
結
創立以来、学校公演を活動の大事な柱としてきた青年劇場が、今回、元高校演劇部顧問・佐藤茂紀氏とともに作品創りに挑みます。
原作は小説「春雷」。縄文時代、狩猟の名手で若くして長老候補のシシと、腹の足しにならない「遊び」ばかり考えだすササ。対照的な二人を描き「人間の価値とは?」を問いかける物語は、競争社会に疲れ、自分の価値が見いだせない現代の若者にどう映るのか。
自由に発想し、創造し、多様な他者と関わりあう「遊び」。今、改めて「遊び」のもつ根源的な力を見つめ直します。
第134回公演
シライケイタ氏
「三たびの海峡」(予定)
帚木蓬生「三たびの海峡」(新潮社)=原作 シライケイタ=脚本・演出
5月23日(金)〜6月1日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
「生者が死者の遺志に思いを馳せている限り、歴史は歪まない。」(「三たびの海峡」より)
199]年、河時根(ハ・シグン)は、戦後日本に残った同胞からの手紙で、海峡を越えることを決意する。17歳の時、強制連行により福岡の炭鉱の坑夫となり、1945年に妻を連れて韓国に帰ったものの、妻子とは離別。それ以来四十数年ぶりに日本に向かわせたのはなにか。
「星をかすめる風」に続き、戦後80年、日韓国交正常化60年を迎える年に、日韓の近代史に焦点をあてた珠玉の名作に、シライケイタ氏と青年劇場が挑みます。
第135回公演
大谷賢治郎氏
「I, Daniel Blake−わたしは、ダニエル・ブレイク」(仮題)
デイブ・ジョーンズ=脚本 大谷賢治郎=訳・演出
9月26日(金)〜10月5日(日)
紀伊國屋ホール
イギリスの社会派映画の巨匠、ケン・ローチ監督の名作「わたしは、ダニエル・ブレイク」を2023年、主演俳優デイヴ・ジョーンズ氏が脚色・舞台化し、大きな話題を投げかけました。この作品を大谷賢治郎氏の訳・演出で、いち早く日本で初上演します。
「ゆりかごから墓場まで」と世界で手本とされた充実したイギリスの福祉政策はもはや過去のこと。日本に先駆けて導入された新自由主義での弱者切り捨ての厳しい現実。「人間の尊厳」をかけてたたかう人々を描く感動の名作に挑みます。