文化庁「文化芸術による子供の育成事業」とは…



 小学校・中学校等において一流の文化芸術団体による実演芸術の巡回公演を行い, 又は小学校・中学校等に個人又は少人数の芸術家を派遣し, 子供たちに対し質の高い文化芸術を鑑賞・体験する機会を確保するとともに, 芸術家による表現手法を用いた計画的・継続的なワークショップ等を実施する事業です。
子供たちの豊かな創造力・想像力や,思考力,コミュニケーション能力などを養うとともに, 将来の芸術家や観客層を育成し,優れた文化芸術の創造に資することを目的としています。



← 体育館の様子






事前ワークショップを経て
当日10名の生徒が本公演前
に舞台で「オメガ・シグマ
の算数授業」に出演。 →



舞台写真:V-WAVE

体育館に入ると、普段とは違う舞台におどろきました。 照明は上からつるされて、音響も響きやすい位置に置いてあり、やはりプロは違うな、と思いました。 博士は記憶が80分しか続かないのですが、ものすごく愛のある人だと思いました。
友達から頭が平らでバカにされていた子に、ルートと名付けた時が印象的でした。 江夏投手のレアカードを探している時の、ルートと母の親子の絆に感動しました。
最後、博士が施設に入ってしまうときは、とても切ない気持ちになりました。 あたりまえにいる人の存在は特別な事であることに気付かされました。
(中学3年生)


生徒の普段の生活は、進学・受験という目的のため、 どうしても授業中心で日々時間に追われているのが現状です。 そのため、成績や友人関係等で自分の思うようにならず、悩みを抱えている生徒もたくさんいます。
今回の演劇は、生徒の心の中に大きな光を与えていただいたような気がします。 数学ということをとおして、日常では得ることのできない世代を超えた友情や、 愛情について考えさせられた貴重な時間でした。当初、数学が苦手な生徒が多いため、 多少大丈夫かなと思うところもありましたが、そんな心配をよそに、 授業ではほとんど見せない集中力をみせていました。 これも劇団の皆さんの演技に圧倒され感動したからだと思います。
これからも、劇団の皆さんの素晴らしい公演で、多くの人達に感動を与えてください。
(高等学校 教諭)

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