80分しか記憶が持たない数学博士と、シングルマザーとその息子の心あたたまる交流を描く感動の物語。
80分しか記憶が持たない数学博士と、シングルマザーとその息子の心あたたまる交流を描く感動の物語。
平成18年度
厚生労働省社会保障審議会 特別推薦児童福祉文化財
児童福祉文化賞(厚生労働大臣賞)受賞
舞台「博士の愛した数式」に寄せて
小川洋子
一番うれしかったのはやはり、ルート君との再会でした。小説を書いている間ずっと私のそばにいて、励ましてくれた少年。彼をこの世に存在させるために、小説を途中でやめるわけにはいかないのだ、何としても最後の一行までたどり着かなければならないのだ。私をそういう気持にさせてくれた男の子。その彼が、すぐ目の前で生き生きと飛び回っていました。私は幾度となく舞台に向かって、ありがとうの言葉を送りました。
出演 (写真にポインターを合わせると役名が表示されます) | ||||
![]() 井上昭子 |
![]() 森山司 |
![]() 伊藤かおる |
![]() 湯本弘美 |
![]() 蒔田祐子 |
スタッフ
原作=小川洋子(新潮社刊)初演のアンケートより
◆すばらしい舞台で本当に感激しました。本で読んでいたのでこれはどういう風にシバイにするのだろう、難しいだろうなぁと思っていました。(中略)少しずつ記憶を失っていく博士。でも不思議と観ている私たちが元気をもらえるおシバイでした。これからも良い舞台をたくさん作って下さい。
◆もうとうの昔に子育ては終わっておりますが、お芝居の中で母親の役割り(愛情)に涙しました。自分は母親として子どもにどのようにかかわってきたのだろうと―。出演の皆様とっても良い役者さんと思います。家に帰ってこのお芝居をもう一度ふり返ってみたいと思います。ありがとうございました。
◆心がきれいになれた気がします。すばらしいお芝居をありがとうございました。
◆(前略)ヒトを愛するという事は本当に重いものだナァと思いました。自分だったらどこまで出来るか…考えていきたいと思います。
◆ラストシーン、人は消えても、ちゃんとその生の影響がつながっていくのだと思うと心が暖かくなり、感動しました。