きみはいくさに征ったけれど

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2019年〜2020年

学校公演より




初めて「生きる」ということに本気で考えた1日でした。
このご時世の中、この舞台を見ることができて、とてもうれしく、良い経験になりました。

(高校生)



戦争の話や命の話といった大きなテーマというよりは、私たちの身近な問題、人と人とのかかわりや自分の考えや思いを相手に伝えることの大切さなどを改めて学ぶことが出来たと思います。

(高校生)





幽霊として登場した詩人・竹内浩三のキャラクターはたいへん魅力的でした。人気があるのもよく分かります。彼のキャラクターが明るくて、前向きでお芝居全体の雰囲気を底から支えてくれるおかげで、深刻になりそうなテーマにも関わらず楽しく観られました。

(高校生)



自分も迷走していた時期にある人に出会いました。その人は担任の先生だったのですが、それていた道からちゃんとした道へ引きもどしてくれました。当時は、それに気づくことはできませんでしたが、今日の舞台を見てそれに気づくことができました。その先生以外にも自分を支えてくれていた人が他にもたくさんいた事にも気づくことができました。

(高校生)





コロナ禍の中で、自殺する人が増加しているというニュースを見たことがあったから、この舞台と重ねて見ることができた。常に人との距離を求められる世の中だからこそ、自分のことも、他人のことも大切に思いやることが必要だと思う。
この舞台で使われていた詩の中で、「人は皆弱いものであるから互いを信じ、愛するようにしよう」という詩も心に残った。今の状況にとても合っている詩だなと思う。普段生活している中で忘れてしまいそうになる、すごく大事なものに改めて気づかされた。

(高校生)



私が「きみはいくさに征ったけれど」を見て最も印象深いと思った場面は、浩三さんが宮斗に対して「死にたいなら死ねばいい」と言ったところです。
私は最初にこのあらすじを読んだとき、「戦争で生きていたかったたくさんの人が亡くなったんだから、戦争のない平和なこの時代に死にたいなんて思ってはいけない」という、自殺を真っ向から反対する作品なのだと思っていました。しかし、その浩三さんのセリフを聞いて、綺麗事だけを並べて全てを否定しているわけではないのだと思いました。
また、同時に、そのセリフには「生きる意味は自分で決められる」というメッセージも含まれているのではないかと思いました。
今後の人生で、私はたくさんの壁に当たり、悩むと思いますが、それでも生きていて幸せだと言えるように、自分の生きる意味を見つけていきたいです。

(高校生)





期待していた以上によかった。
「事前学習」でお話ししてもらった印象は、浩三役の俳優さんに好印象を抱いたものの、テーマとしては少し「お堅い」のかなあ、というものだった。
じっさいに観て感じたのは、「生きるってどういうこと?」「生きる意欲って、どうしたら湧いてくるの?」という、「直球」のテーマに真正面から取り組み、それでいながら説教臭さのない、よい芝居だったな、ということ。
たくさんの高校生に観てもらいたい芝居だと思いました。

(高校教員)



今回の公演は生徒の心にストレートに響くもので、感動で涙する者も多数見られました。生徒は本気で「生きる」ということを考えたようでした。また、俳優の方々の演技や舞台の演出、音響、照明にもプロの技を見出し、感動していました。生徒の口から、見てよかったという言葉を聞くたびに、この作品を生徒に見せることができて本当によかったと思います。

(高校教員)




舞台写真:鈴木ヨシアキ


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※学校での演劇鑑賞教室について劇団機関紙上で連載していたものをWeb上にアップしました。

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