2022/2/23 本番まで10日を切った。 スタジオ結には舞台が組まれ、否が応でも本番に向けての熱が高まる。 音響や照明、衣装など効果や細かな部分も実験をしつつ着々と決定していく。 芝居もより進化し深化していく。 先日の神山先生の学習会にて。 真船豊の作品を最初に舞台化したのは新派の方々で、形式や所作、外的アプローチから作品を創っていくスタイルであったらしい。 我々、新劇のスタイルとは良い意味で逆からの発想だと感じた。 『青年劇場』の我々がこの作品に向き合い創りあげるなら・・・。 そんな本番になれば良い。 その為に自分に『今』出来ることを探し続ける。 松田光寿 |
2022/2/7 皆さん、こんにちは! 本日は「裸の町」をより深めるための団内学習会がありました。 講師に演劇研究者で明治大学名誉教授の神山彰先生をお迎えし、作者真船豊についてお話を伺いました。 お金への欲や家族、故郷への意地や葛藤…綺麗事だけではいかない逃れられない人の一面を真船豊の視点で描くことの面白さ。 新派についてのお話も興味深かったです。確かに、台詞を一言一句聞き逃さずに芝居を観るって案外難しい。その点、舞台上の道具や衣裳は確かな情報として目から入ってきます。だからこそ、その時代の風俗をきちんと描く。形だけでもだめだけど、形を蔑ろにしてはならないっていうのもその通りだなと思いました。 稽古場も日々己との闘いです。出演者同士、刺激を貰いながら、より届く作品を目指して頑張っていきます! 皆様是非ご期待ください(^^) 藤代梓 |
2022/2/5 荒立ち稽古も2周目に突入。 約束事を共有し、より深く深く芝居を創っていく。その過程で必要だと思われる道具が稽古場に持ち込まれ、それらを使ってより戯曲の世界を明確に立体化していく。 戯曲と向き合う男一人。 己と向き合う男一人。 膨大な台詞に内包された役の目的と行動を常に探す。役に真摯に向き合い、板の上で『生きる』。 より、より面白くなっていく。 初日まであと1ヶ月。稽古場の熱は上がっていく。 松田光寿 |
2022/1/27 こんにちは。 富久喜代役の八代名菜子です。 稽古の前にみんなでウォーミングアップとしてラジオ体操をしているのですが、今日はなんと舞台監督の新庄さんも参加してくれました((*´∀`*)) どこにいるかわかるかな?? さて、 稽古は2週間の本読み稽古を終え、今週から荒立ちに入っています。 今回女性は和装になるとのことなので、稽古の段階から着物を着ています。 増山サク役の藤代梓ちゃんと気合いを入れて2ショット! 今日は2幕2節、富久夫妻が金貸し・増山の家に乗り込むシーンをやりました。少しずつ立体的になっていく中で、色々なものを発見しています。 八代名菜子 |
2022/1/18 本日は稽古総見。全ての劇団員がこの作品をより深く知り、『より多くの方に観ていただく為には?』を考える機会となる重要な稽古です。 今回はコロナ対策を十分におこない、オンラインでも参加できるようにした上で、普段の稽古より多数の劇団員が入り、読み稽古に見入ります。こちらとしては緊張がもの凄いです(^^;) とにもかくにも徐々にギアは上がってゆきます。情勢は予断を許しませんが、良い作品にしていきたいと思います。 松田光寿 |
2022/1/8 3月公演「裸の町」の稽古がスタートしました。 「裸の町」の作者、真船豊さんは昭和の初期から活躍された方で、西洋音楽・落語・剣道など色々なものに精通し、その戯曲には人間の内面深くが描かれています。 台詞の緩急や間など台本に細やかに書かれているのですが、当時の演劇仲間によると、これは真船さん自身の中に舞台上の役者を通じて音楽が流れていて、耳で入って来る俳優の台詞だけでも面白いように書かれているのだということです。 劇団では過去に「鼬」、付属養成所において「たつのおとしご」を上演したことがあり、久しぶりの真船作品になります。 稽古が始まり、台本の読み合わせと同時に当時の生活、文化など調べて様々な角度から作品を深める努力を楽しみながらやっています。 劇団の演出家、板倉哲と、役の年齢に合わせた30代〜40代の俳優達で、どんなハーモニーが生まれるか、作品を創る楽しみを噛み締めながら稽古に向き合って行きます。 黒い外套を着た男役、山田秀人 |