第９７回公演

藪の中から龍之介

篠原久美子＝作　原田一樹＝上演台本・演出

＜スタッフ＞美術＝石原敬照明＝河﨑浩音響効果＝菊池弘二衣裳＝宮岡増枝演出助手＝板倉哲舞台監督＝荒宏哉製作＝福島明夫製作助手＝川田結子	＜キャスト＞レエン・コオト男－芥川龍之介＝北直樹ろおれんぞ－芥川文＝大月ひろ美お釈迦様－伯母フキ＝藤井美恵子杜子春の父－芥川道章＝吉村直婦人－養母トモ＝千田京子猿－久板卯之助＝広戸聡鬼の酋長－武藤（刑事）／章炳麟＝葛西和雄下人－石田平六＝矢野貴大小女房－森田幸子＝伊藤めぐみ沙金－秀しげ子＝菅原修子騎兵－中田（編集者）＝大木章ラジオの声＝森山司
	＜あらすじ＞１９２７年（昭和２年）７月２４日。文豪・芥川龍之介、自殺。その日、何者かの声に呼ばれるまま、天上から地上へと上る梯子をつたい、彼の小説の１１人の「登場人物」たちが、「作者」の亡骸の前に、集まった。「死んでるよな？」「死んでますね」作者＝神が死ねば、登場人物である私たちも、私たちの「書物の世界」も消えるはず。けれど、私たちはまだ、ここにいる。「死んで、ねぇよな？」「死んでまへんな」芥川の死の真相を探るべく、そして「書物の世界」と「現実の世界」の謎を解こうと、一人の登場人物が、ある案を思い立つ。「どうでしょう、我々がこの方の時間をもう一度生きてみるというのは」虚構と現実を往復する中で、見えてきたものとは――？
＜上演日程＞２００８年９月１２日～２１日　紀伊國屋サザンシアター２２日　府中の森芸術劇場ふるさとホール２５日　かめありリリオホール	撮影：蔵原輝人