青年劇場友の会



会員の声


青年劇場との出会い「あの夏の絵」

 数年前、ある被爆者の集まりで座付作家の福山啓子さんと出会い、私が長年調査研究している広島市立基町高校の原爆の絵の活動を舞台にした「あの夏の絵」の制作に協力させていただくことになって(お恥ずかしながら)初めて青年劇場のことを知った。

 福山さんと一緒に何度も基町高校や被爆者のもとに通い、台本ができあがり稽古が始まってからは、稽古にも幾度となくお邪魔させていただいた。公演が始まってからは、観劇はもちろん、アフタートークにも、スタッフの打ち上げにも参加させていただいた。ありがたいことに青年劇場と出会って早々、劇団の奥舞台まで見せていただいたことになる。そしてそれは、驚きの連続だった。作品の現場に足を運ぶのはもちろん、世代、立場、作り手/受け手の垣根を越えた純粋な対話と学びあいが、そこにはあった。

 千秋楽の打ち上げのとき、私は「青年劇場って大学みたいですね。いや、大学より大学らしいかもしれない」と熱く語っていた。すっかりこの劇団のファンになってしまっていたようだ。今年も、生身の人間に根差した、社会の襞を噛みしめる青年劇場ならではの様々な舞台と出会えることを、とても楽しみにしている。

小倉 康嗣(立教大学社会学部准教授)