青年劇場友の会



会員の声


私たちに問いかけ続ける青年劇場

 子どもの頃から芝居好きだった私は、大学でアメリカ演劇やシェイクスピアなどを学び、若い時は週に7つも芝居をみるほど、観劇に夢中になりました。幕が下りても立ち上がれないくらいの衝撃、問いかけを芝居から受けたことは何度もありました。演劇を通して世の中を知っていく、芝居は私の学びの場でした。

 教師として赴任した高校の演劇部にいたのが後に青年劇場団員になる名川伸子さんです。

 当時は高校紛争直後で、生徒会活動が盛んで大変活気のある高校で、私も授業では英語で平和教育をなどと模索しつつ、伝わらないもどかしさも覚えていました。その時、演劇の力で生徒たちに大切なものを伝えられたらと学校行事に組み込むことができました。

 それで観たのが青年劇場の「青春の砦」でした。高校生と同じ年齢の青年たちが海軍学校と化した商船学校で痛めつけられていく。教師の在り方も問う内容。今でも衝撃と感激で胸が震える芝居でした。それ以来、青年劇場の芝居からたくさん学んできました。

 青年劇場の高校生を主題にした多くの作品は、「そうだ、今の青年たちはその通りなのよ」と私には納得のいくものばかりです。もちろん、最近の「臨界幻想2011」「ファクトチェック」など現代への切り込み方には目を見張ります。青年劇場の芝居は私たちの心を揺さぶり、ドキドキさせ、どんどん攻めてきます。進化し続ける青年劇場が次はどんな芝居で私たちを興奮させるのか、楽しみにしています。

棚橋 昌代(元高校教員)