2008年1月8日 新年顔合わせにて


創立45周年を迎えて

代表 福島明夫

 青年劇場は今年創立45周年を迎えました。創立された1964年2月、30歳前後の若者たちが主として青少年に向けての演劇運動を展開するために劇団を起ち上げたのです。

 それから45年、青年劇場は飯沢匡先生、千田是也先生を始め、劇団外の作家、演出家の多大なお力添えを頂きながら、劇団活動を継続、発展させてきました。現在、120名に及ぶ劇団員と団友で、年間6本から8本の作品で東京と全国で200回を超える公演活動を行なっています。新宿御苑前に構えた稽古場でのスタジオ結(YUI)企画も、皆様の応援募金にも支えられて、昨年12月、第2回公演「鼬」を上演しました。青年劇場が「現実変革をめざすリアリズム」を掲げた作品づくりを積み重ねてきたこと、何よりも観客とのつながりにおいて演劇活動を展開することを大切にして来たことが、劇団の現在を作り出していると痛感します。昨年の活動を振返っても、東京公演のお客様を始め「族譜」の各地実行委員会など、全国で劇団の公演を支えてくださった方々があり、その存在が次の創造に向かうエネルギーの源になっているのです。

 百年に一度の経済危機が襲っていると言われます。しかし、この危機を明日の新しい社会に向う歴史の胎動期と捉えれば、それは青年劇場にとって出番、新しい歴史へのスタートを切る時。来年2月までの一年、すべての活動を45周年記念事業とし、劇団の歴史を振返りながら、創立50年への飛躍に向けた準備を進め、より多くの人々との出会いの中で明日に向けての連帯を深める年にしたいと考えています。

 今年もよろしくお願い申し上げます。


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