喫茶「再会」のマスター役で出演の傍(かたわ)ら、方言指導も受けもって、七ヶ月余、早朝から深夜までスタジオに通い詰めてきました。「ちょっこし」とか「そげですね」など飾らない郷土のことばが全国ネットの電波にのり、沢山の方に愛され、ドラマに温かみを加えていると言って貰えて嬉しいですね。メロディアスに出雲弁を操る松下奈緒さんやクレバーなとり組み方をする向井理さんを始め、皆さん個性的に出雲弁を使いこなして台詞に命を吹き込んで役柄らしさを引き立てていたように思います。
細やかな心のかよい合いを描いて幸せ≠ヘ日々の小さな一コマ一コマにあると感じさせてくれ、それを阻む戦争とか貧しさとかへの批判精神を湛えた脚本に、皆んな「このドラマは本物ですけん」の思いでとり組んで来た気がします。私も深く関われて嬉しく思っています。送り出してくれた劇団のみなさんありがとうございます。そしてなにより、応援してくださった全国のみなさん、ありがとうございます。