日頃より青年劇場をご支援くださり、ありがとうございます。
この度、4月公演で皆様にお届けするのは、座付作家・福山啓子の書き下ろしを、昨年の「きみはいくさに征ったけれど」に続き青年劇場作品二作目となる関根信一氏の演出で贈る「つながりのレシピ」です。
本作は、福山が取材やインタビューを丁寧に行い、温めてきた作品です。
北海道・浦河にある「べてるの家」では、精神障がいを持つ人々が自らの病状を語り、幻覚や幻聴に自ら対処する術を研究する「当事者研究」という取り組みが行われています。
そんな「べてるの家」の理念から生まれた池袋の「べてぶくろ」は、精神障がいを抱える方や元ホームレスの方々と一緒にパンを焼く「あさやけベーカリ―」や、ホームレス支援団体「TENOHASI(てのはし)」と協力しています。
その「あさやけベーカリー」の店主・山田和夫さんの著書「妻が遺した一枚のレシピ」を枠組みに、差別や分断が蔓延る現代社会を考え直す第一歩として、
人と人がつながり合うことで生まれるあたたかさを訴えかける作品を作りました。
どうぞご期待ください。
秋田雨雀・土方与志記念青年劇場