「コロナに負けず、未来につなぐ」三〇〇〇万円募金   ご協力のお願い メッセージ ご協力下さった方々 募金のお願いメッセージ動画

鑑賞者のちからで

太田 政男(全国後援会代表幹事)

 コロナ禍は3年目を迎えました。
 この大変な困難の中で、青年劇場は時代の直面する大きな課題に正面から切り結ぶ新しい作品を作りあげ、学校公演や地方巡演にも果敢に取り組み、たくさんの舞台を届けてくれました。いずれも迫真の感動的な作品で、人間のすばらしさを語り、生きる力を与えてくれました。厳しい状況の中でこその演劇の持つ意味や力を、あらためて知ることができました。
また、このかん、中堅や若手のスタッフや俳優たちの意気込み、がんばりには目を見張るものがありました。
 しかし、公演数の減少や観客数の制限などのために、劇団の財政はいっそうの困難を抱えています。この状況を乗り越えるために、全国後援会は劇団とともに再度募金活動にとりくむことにいたしました。
 舞台が、スタッフや俳優だけでなく観客がいなければ成り立たないように、演劇運動は、劇団の努力だけでなく、それを支える鑑賞者のちからがなければ成り立ちません。青年劇場は、社会の財産、みんなのものです。
 みなさまのご協力を心からお願いいたします。



真理の勇気を掲げて

尾木 直樹(尾木ママ)
教育評論家

 「眞理の勇氣」(5月公演)は、私には衝撃であった。学生時代の私に、作品を通じものの捉え方の原理・原則、「哲学」を教えてくれた戸坂潤。その彼に、ロシアによるウクライナ侵略の真っ最中に会えるとは―。自身の青春に重ねて、言い知れぬ感動を覚えた。
 学校公演では、いつも中高生に寄り添い、共に真理を模索し続けてくれた。
 そんな日本の「良心」であり、「希望の光」である青年劇場の火を消してはなるまい。


劇場は特別な場所

小川 洋子
小説家

 劇場は、人間の肉体が発するあらゆるエネルギーを受け取れる、特別な場所です。人と人の接触が制限されるという異常な体験を経たからこそ、いっそう舞台芸術の重要性は増していると思われます。過去、どんな危機の時にあっても、芸術は生き延びてきました。生身の人間に感動することのできる、この貴重な文化のために、お心を寄せていただければ、幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


豊かな場を守りたい

安田 菜津紀
認定NPO法人Dialogue for People
副代表/フォトジャーナリスト

 青年劇場の公演を通し、これまでどれほど、日ごろ会えない他者と出会い、描かれた時代に、社会に、想像を巡らせてきただろう。時には終演後、席から立ちあがれないほどの衝撃に貫かれることもあった。胸がいっぱいになって劇場を出た後も、舞台から受け取った溢れる熱量を、誰かと分かち合いたくなる。それはいつも、かけがえのない経験だった。そんな豊かな場を、これからも、守りたい。

協力:NPO法人Dialogue for People


いろんなことを考えさせてくれる

前川 喜平
現代教育行政研究会代表

 青年劇場のお芝居は、いろんなことを考えさせてくれます。どうして人間はこんなに弱いのか。どうして人間はこんなに強くなれるのか。どうしたら自由と平等を守ることができるのか。どうしたら平和で幸福な世の中をつくれるのか‥‥。青年劇場がなくなったら、考えない人が増えるでしょう。考えない人が増えたら、自由も平和も民主主義も失われるでしょう。人間が押し潰される社会になってはいけない。だから、青年劇場がなくなってはいけないのです。

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