今年もたくさんの年賀状を劇団にいただきました。干支にちなみ、猪の絵柄も多く見られ、なにかと「思わしくない出来事」の多い昨今、それをはねかえし「希望の年にしてやるぞ!」の力強い思いが伝わってきました。
劇団にとって「思わしくない出来事」の一つ。庶民のふところが増税や福祉の後退でいっそう苦しくなり、若い人の多くが正社員になれず、働く人は職場にしばられ劇場離れが進む中、文化庁の来年度予算原案は、芸術支援の助成枠が更にマイナスとなりました。加えて、教育基本法が変えられ、罰則・管理強化や競争・選別が進む教育行政の行方に、青少年劇場運動を使命と考え取り組んできた劇団として不安を抱かざるをえません。心揺さぶられる体験がますます求められる今こそ、「すべての中高生に演劇を!!」(日本劇団協議会のスローガン)を掲げる演劇人の努力に光を当てて欲しいと思うのですが、構造改革をすすめる財務省にはこの声が届かないようです。
つい先日総会を開いた劇団では、厳しい時代に負けず、自力で観客や出会いの場を増やしていく劇団活動を進めることを再確認しました。
さて今後の活動展開の礎石となる「50年への挑戦」応援5000万円募金ですが、いよいよ三月末までの期限が迫ってきました。
現在、二〇六〇件、演劇鑑賞会例会など会場募金での推定11000人以上の方々からの募金を含め、総額3280万円をお寄せいただいています。
劇団総会では募集期限の三月一杯までに達成することをめざしながらも、目標額5000万円に到達するまで募金活動を延長し継続することを決めました。
どうぞ、引き続くご支援をよろしくお願い致します。