2008年公演ラインナップ


 2008年は、2月小劇場でフランス、4月定例公演で韓国と、東西の意欲的な作品が並びました。その後も7月は青少年に圧倒的に支持されている作品の連続公演、9月はダイナミックな作品を次々に生み出している篠原久美子さんの新作と、多彩な作品がラインナップ。青年劇場の新境地を開く作品群にご期待ください!!


2月 小劇場企画No.19
「あるハムレット役者の夢」
ジャン=クロード・グランベール=作
土方与平=訳 松波喬介=演出

2月14日(木)〜19日(火) シアターサンモール

 ハムレット役者が夜な夜なうなされる奇怪な夢。その夢を法廷で裁こうと“夢解読機械”で追いかける司法“特別捜査部”。戦争中ナチスに囚われて今なお行方の知れぬ父の記憶が重なり、交差する夢と現実、真実と虚偽、そして忘却と記憶。フランス現代演劇を代表する作家が、色彩鮮やかに時代を刻む躍動のコメディー。本邦初演!


4月 第96回公演
「呉将軍の足の爪」
朴祚烈(パクジョヨル)=作 瓜生正美=演出

4月11日(金)〜20日(日) 紀伊國屋ホール

 農村に住む青年の軍隊生活を寓話的に描いた本作は、1974年に韓国で発表されたものの、軍事政権下による事前検閲で上演禁止処分となり、長年日の目を見ませんでした。1988年の解禁とともに上演され、百想芸術大賞の各賞を受賞。長年にわたり韓国演劇人との交流を続けてきた青年劇場が、瓜生正美を演出に贈る渾身の一作。


7月 東京再演
「3150万秒と、少し」
ラルフ・ブラウン=原案 藤井清美=作・演出
「修学旅行」
畑澤聖悟=作 藤井ごう=演出

7月14日(月)〜18日(金) スペースゼロ

 東京公演で産声を上げた両作品は、その後全国の高校生・中学生の心に寄り添いながら巡演を続けています。夏休み前の5日間、2作品連続公演で、一回りも二回りも大きくなった作品をご覧ください。


9月 第97回公演
タイトル未定
篠原久美子=作 原田一樹=演出

9月12日(金)〜21日(日) 紀伊國屋サザンシアター

 「ケプラーあこがれの星海航路」「GULF−弟の戦争−」に続く篠原久美子作品第三弾!今回は、芥川龍之介の半生に迫る作品を、劇団キンダースペース代表で今話題の原田一樹氏を演出にお招きして上演します。