青年劇場の芝居を観はじめたの大分前のことになります。故飯沢匡さんの喜劇三部作の頃で、それは今進行している時代を風刺し権力者をも笑いとばす、そんな芝居に共感したのが始まりで、今日まで友の会会員として欠かさず観つづけてきました。
青年劇場を観つづける理由その1
芝居つくりに丁寧さを感じ、アンサンブルに暖かさを感じることです、アンサンブルはキャストのみならず、美術、音楽、明かりなどスタフの作業にも感じ、演劇「制作」全体の暖かさや真摯さに通じます。「今日の芝居、観てよかったな」と帰途につくことができます。
同その2
創作作品に意欲的に取り組み、今日性、時代への対峙を感ずることです。「族譜」は劇の素材そのものは70年程も前のことですが、創氏改名という史実のみにとどまらず、権力者、行政官僚、知識人層それぞれの横暴さや苦悩、闘い(そしてその結果も)を今日的に提示する現代性をもっています。「銃口―教師北森竜太の青春」も困難な時代に生きた教師の苦悩と愛、彼を取り巻く人々の群像があり、やはり今を生きる私達に語りかけるものでした。
そしてその3
私は観劇に笑いや癒しも求めます。健康的なそれです。九月の「シャッター通り商店街」は文字通り今日の私達の眼にする生活周辺です。怒りあり、愛があり、笑いも涙もある芝居でした。めげてばかりはいられないぞ、「奮闘・努力」して生きてよかったことを実感したいのです。
青年劇場は、年輪としては壮年を迎えています。世代交代を意識的に果たしているやに感じ敬服しています。しかし創造精神は青年の意欲をもち続け、今後も心地良い芝居を見せていただくことを期待しています。
猛暑の中、8月5日(日)新宿ミラノボウルにて41名の参加で行われました。
年を追うごとに実行委員や賞品の提供者が増え、楽しいボウリング大会になりました。今年の優勝者は、若林洋介さん、なんと371点という大会始まって以来の高得点でした。交流会では、来年こそはと闘志を燃やす発言が続き、次回の大会への期待で盛り上がりました。
今回の朗読教室は、芥川龍之介作「蜜柑」・壺井栄作「あばらやの星」を教材に、午後コースと夜間コースの2クラス、20名の方が参加されました。発表会を「納涼の夕べ」の第一部で行いました。参加者からは“沢山の観客を前にして緊張したが、良い刺激となり、頑張れました”“とても楽しい一ヶ月でした”など、アンケートが寄せられました。
8月18日(土)青年劇場スタジオ結(YUI)にて、110名の参加で行われました。
今回は、涼を楽しみたいと「氷柱」を用意してみました。第一部では、「朗読教室」の発表を行い、第二部は「シャッター通り商店街」の作者、高橋正圀さんをお迎えし、作品への思いを伺いました。また、中野・鍋横商店街振興組合理事長の松村昌延さんのお話からは、商店のきびしい実状が伝わってきました。そして、演出の松波喬介のあいさつと出演者が役柄について紹介をし、9月公演への思いが広がる中、終了しました。北海道直送の採れたてとうもろこし等、屋台も出て賑やかなつどいとなりました。