左より 矢野貴大 秋山亜紀子 昆野美和子 中津川衛 島田静仁
撮影:宮内勝

 「結の風らぷそでぃ」は、9月18日から10月1日まで、15ステージの公演を行いました。ご覧いただいた方からは、“農業の現状を通して日本の今を考えることができた”と、好評を頂きました。また、期間中、農民連、食健連との共催で行った収穫祭などの取り組みの中で、農業関係の皆さんもたくさんご覧頂き、大変喜んでくださいました。月刊「現代農業」の発行元、農文協の木村保夫さんから感想をいただきました。アンケートの抜粋と合わせてご紹介いたします。

 なお、この作品は2011年には全国公演を行いたいと考えています。詳しくは劇団にお問合せください。



結さん頑張れ!
全国の「結さん」を応援します!
農文協 木村保夫

 9月18日のサザンシアター初日公演を、農文協のみんなと「観る会」と位置づけてみさせていただきました。「食と農」をテーマに、農家の日常を扱った人情喜劇…期待しての観劇です。派手な場転も無く、時系列に沿った本格派の大舞台でした。主人公「結」を元気な娘としたことで、全体的にカラリとした仕上がり。登場人物の演技に集中でき、台詞の中身に想いが致せるので、自然、大切なものを扱っているのだなあ、と感じ、また九州出身(柳川方面です)の私でも、さほど違和感の無い方言が話されていてこちらも好ましく見れました。でも、むずかしい農政用語には苦労されていましたネ。

 さて、これからの10年で、農業の担い手は大きく世代交代していくでしょう。劇中の祖父・耕作から孫・結へのように。耕作は何を大切にしてきたのか、結はどう受け継いでいくのか。芝居の中では、雑誌「農業日本」?も出てきましたが、わが「月刊 現代農業」も、全国の「元気な農業」を目指す方々に「元気な記事」をお届けしています。私どもの仕事も、今回の劇中の「風」に励まされたような気がいたしました。

 これからの全国公演では、沢山の「農」に関わる方々に見ていただけるよう、たいへん期待しております。

アンケートより

今回、青年劇場を初めて観ました。唐津出身なのですごく身近な感じがしました。実家は農家じゃありませんが、農業の大切さとか、農業を通して人間の生き方をすごく考えさせられ、おもしろかったし感動しました。観にきてすごくよかったと思っています。
(青山裕二 30代)

遠くから思いきってきてよかったです。リアルで感動しました。農に熱心にとりくんでいる仲間にもみてほしいと思いました。時代を映し、歴史を伝え、農へのあつき思い、うれしく!ただ、ただ感動でした。今の気持を十分表現できないのが残念です。
(布施のり子 60代)