「青年劇場50年への挑戦」応援5000万円募金

ご協力 誠にありがとうございました
募金件数 2,551件 会場募金(推定) 2万件
募金総額 43,622,068 円

 「青年劇場『50年への挑戦』応援5000万円募金」は、3月末日に期限を迎え、おかげさまで今日までお届けいただいた分をあわせ、上記の件数と金額に達することが出来ました。
全国各地からこれだけのご支援をいただきましたことに、劇団員一同心よりお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

  募金活動を開始した2005年から今日まで『50年への挑戦』四つの柱に基づく活動を懸命に展開し、いくつもの出会いと成果を収めることが出来ました。
しかし、私達を取り巻く演劇環境には残念ながら明るい兆しがいまだ見えません。それだけに、今回の応援募金は、青年劇場がお客様をはじめ多くの皆様のご支援に支えられていることが実感され、大いに励まされる活動でした。
今年から来年にかけ、創立45周年を迎えることになります。2014年の創立50周年をどのような形で迎えることができるか、高いハードルを前にしながらも、皆さまとの絆をさらに強め、激動の時代にふさわしい創造活動を展開していくよう力を尽くす所存です。

どうか今後とも、ご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

2008年5月

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
劇団員一同



学校での演劇教室の灯を


「3150万秒と、少し」公演後の荷積みを見学にきた生徒さんたち



青年劇場の舞台を全国に


「菜の花らぷそでぃ」のセットを会館に搬入



演劇を通じた国際交流


「呉将軍の足の爪」初日祝いでは日韓の演劇人が一堂に



稽古場の活用


スタジオ結企画第1回公演「博士の愛した数式」の舞台セット















劇団青年劇場の仕事をこれからも応援したい
全国高校演劇協議会名誉会長/ 社団法人日本児童演劇協会会長
内木文英

 若い人たちが演劇に親しむ。心をふるいあがらせるような舞台を観ることによって、人間の存在、自分というものの存在を意識するようになる。演劇にはごまかしのきかない人間の真実が表現されるからだ。
 青年劇場が、劇団を創始させて以来、その、若い人たちのための芝居を創ることに打ち込み、すぐれた舞台を数多く発表されてきたことに、敬意を表したい。
 国際的にも、青少年のための演劇のレベルを向上させるために、各国が努力している中で、しかし日本の文化行政がまことに弱いことが残念でならない。だからいい仕事を続けている劇団の経営が苦しいのだ。
 私は、私の力の及ぶかぎり、今後も劇団青年劇場の活動を応援したい。そして、劇団青年劇場がさらにすぐれた舞台創造を成功させることに期待したい。

もっともっと輝かせたい
「学校での演劇鑑賞教室の灯」
全国後援会代表幹事/ 浜松演劇鑑賞会代表幹事
林弘

 浜松高校演劇教室で、1973年の3年生は青年劇場の『GOOD LUCK!−青春の選択』を観、56.7%が“3年間で最も感銘を受けた作品”と答えた。
 彼らが求めたのは、1年次の山本圭・佐藤オリエの『ハムレット』(俳優座)でも、2年次宇野重吉・樫山文枝の『銀河鉄道の恋人たち』(劇団民藝)でもなく、青年の生と、より直接に向き合う作品の方だったのである。
 追跡調査では、直近の3年次の作品支持が一般の傾向であるが、1985年の3年生は3年次の『柳橋物語』(前進座)に37.9%、40.8%の生徒は1年の時観た青年劇場の『青春の砦』が“最もよかった”のである。
 青少年劇場運動は1970年代に本格的活動期に入り、青年劇場は現在までその先頭で在り続けている。1972年に「全国的交流の場に」と発刊した「学校演劇通信」を、75年に「青少年劇場通信」と改題、中・高校生の「演劇創造と鑑賞の充実発展」に寄与しようとする姿勢を鮮明にした。
 「50年への挑戦」が[活動の柱]の第1に掲げる「学校での演劇鑑賞教室の灯」は、ほんとうにもっともっと輝かせたい。学校現場によって、青少年劇場運動の意義が深くとらえなおされながら――
 5000万円募金成功の喜びをかみしめながら、「50年への挑戦」応援の灯をこれからも、志ある方々と一緒にともし続けていきたいと願っている。

示された鑑賞者のこころざし
全国後援会代表幹事/ 大東文化大学教授
太田政男

 青年劇場「50年への挑戦」応援5000万円募金への多大なご協力をいただきましたことに、呼びかけ人の一人として心からお礼申し上げます。この高い件数の達成は、ほんとうにすごいことです。
 時間も空間(座席)も制限されたなかで行われる演劇は、よほど巨大劇場で公演するか、商業主義的な経営をしなければ採算をとるのは容易ではありません。だから公的な補助や企業による文化活動支援(メセナ)が必要なのですが、日本ではまだ貧弱です。
 今度の募金活動では、青年劇場を大切に思う皆さんの気持ちがかたちになって表されたと思います。そして、鑑賞者も単なる客ではなく、劇団員とともに日本の演劇運動をになう主人公であろうとするこころざしが示されたのだと思います。
 これからも青年劇場の発展のために力をあわせていきましょう。


募金のページ
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http://www.seinengekijo.co.jp/bokin/index.html