2006年初演、昨年秋には都内で再演を行った『族譜』が、今年6月から、全国27か所の地域公演へ出発します。
植民地下の朝鮮半島を舞台に「心の侵略」「文化の侵略」ともいうべき「創氏改名」を題材に描かれた今作の公演を通して、多文化共生の未来を語り合うことができればという思いを込めて全国公演に臨みます。昨年12月から、劇団が今までに培ってきた様々な出会いやつながりをたどりながら、各地域の方々と当日までの準備や取り組みを重ねてきています。
4月15日 講演会の模様
先日4月14日には関西地域の公演成功に向けて、脚本・演出のジェームス三木さんの記者発表・映画「族譜」の上映などが行われ、マスコミ20社はじめ130人近くの参加がありました。交流会も開かれ、関西各地実行委員会の方々の出会いの場と共に、公演への成功と期待を語り合う日となりました。翌15日には横浜にて、ジェームス三木さんの講演会「演劇『族譜』に込めた思い」が行われ、こちらも230人以上の参加があり、翌日からの反響・問い合わせに、今回の上演の意味を改めて感じています。
各地では独自の「ニュース」の発行や、地元の研究者による講演など、公演を楽しみ、成功させるための様々な工夫が繰り広げられています。
劇団では間もなく稽古が始まり、出発の準備も佳境に入ります。初日6月3日の練馬は、東京公演としては3度目、都内では今回唯一の公演となります。お近くの公演へ是非お運びください、お待ちしております!