あれはもう二十年も前のことになるだろうか?当時、ある労働組合の幹部をしていた私のところへ直さん(吉村直)と、二人の美女(劇団の菅原修子さん、榎本葉月さん)がやってきた。「青年劇場」の観劇の勧めと「友の会」の組織作りのために。女優さんお二人のことはちゃんと印象にあるのだけれど…。残念なことに(失礼)直さんのことは印象に残ってはいなかった。以来、二十有余年劇団の芝居は欠かさずにみせてもらってはいる。
劇団の移動手段としてのバスの問題をはじめ、縁の下の仕事を進んで引き受ける俳優さん。芝居の中では概して三枚目の役をこなしてきた俳優さん。ある日、芝居がはねた後での、一杯やりながらの話の中での、真摯な芝居に対する取り組み方や物の見方、考え方に共鳴し、以来、親交を願っているところである。
さて、「呉将軍の足の爪」宣伝のパンフレットの中で本人いわく「初めての主役」。あれそうだったかな?私にいわせれば、いつも主役より大きな顔をしていたようにみえたのだけど…。それはそれで、むしろアフターの「交流会」に力点をおいて拝見しました。痛烈な風刺が、見る私を酷く疲れさせたが、「交流会」は盛況でとても楽しかった。
ともあれ、常に芝居をとおして観客に問題提起を続ける劇団の姿勢に共感の拍手をおくるとともに、運動の前進のために、私も頑張らねばとおもっています。皆さんの健闘を祈ります。
2008年年明けのつどいは100名を超える参加者で、賑やかに行われました。
第一部は劇団創立45年目にはいる年頭のつどいにふさわしく、創立者の一人、瓜生正美に創立への想いや当時の様子を語ってもらいました。劇団名の頭につく、秋田雨雀・土方与志記念の意味や劇団の理念についての話は、「青年劇場50年への挑戦」応援5000万円募金のお願いをし、劇団活動をさらに充実させて行こうとしている私どもにとって、改めて劇団の原点を学ぶ機会にもなりました。
第二部では会員さんと劇団員の和やかな歓談、そしてビンゴゲームを楽しみ、最後に「あるハムレット役者の夢」「呉将軍の足の爪」の出演者、演出家からご挨拶をして新春のつどいを終了しました。
2008年Cコース友の会会員募集
7月夏の連続公演と9月「藪の中から龍之介」の2作品をご覧いただく、後期Cコースの会員募集を開始いたしました。ぜひご入会下さい。