友の会は今年も、暑い夏に向けて、ボウリング大会、納涼のつどい、そして9月公演「島」観劇後の交流会と、行事が目白押しです。皆さんにお会いするのを楽しみに準備を進めています。追ってご案内しますので、多数ご参加下さい。
また、友の会ご招待の9月第102回公演「島」は7月5日に前売開始いたします。良いお席をご希望の方はお早目にお申し込み下さい。こちらもお待ちしています。 さて、今回の「会員の声」は、「太陽と月」の観劇後の交流会にご参加いただいた、名古屋在住の足立幸雄さんにお寄せいただきました。
13年前にサラリーマン生活卒業。
念願のシルクロードとタクラマカン砂漠横断の旅を手始めに毎年長期の中国探検旅行(日中友好団体行事)に参加。又、合唱団活動、音楽美術演劇鑑賞、内外のマラソン大会参加。冬はスキー等、多趣味にサンデー毎日を過ごして参りました。勿論、芝居も好きなので、地元名古屋演劇鑑賞会会員となり、青年劇場の『銃口―教師・北森竜太の青春』を観て大変感動、友の会入りをした新参者です。名古屋からは多少のハンディがありますが、民藝の仲間にも入っていますので、スケジュール調整で楽しんで行きたいと思います。
さて、最近観ました『太陽と月』についての感想を語らせてもらいます。
先ず、作・演出のジェームス三木さんについてですが、私は1933年11月、旧朝鮮京城(ソウル)生まれで、年齢も近く旧植民地からの引揚者等類似点があり親近感を覚えます。プログラムの中のジェームス三木さんの記事「記憶の底から」を読んで多いに共感しました。
舞台装置から、当時の満鉄職員の裕福な暮らしの一端が伺えます。花嫁衣裳の飾りも華を添えてますね。山倉家の家族を中心にそれを取り巻く人達のキャストも各々に的確な表現で持ち味を発揮され内容の濃い素晴らしい舞台であったと思います。劇中の歌と踊りも緊張を和らげる効果があり、特に「満州娘」はなつかしく、つい口ずさんでしまいました。又、陳志順(上甲まち子)のコミカルな仕草、表情が印象的でした。
このドラマのヒロインである「山倉早苗」の突然の失踪から、2年9ヵ月後に帰って語った言葉が良心の叫びであり、満州国の矛盾の体現者として象徴されたものだと思いました。
私も幼少期を植民地で過ごした日本人の一人として、又、今年は日韓併合百年の節目にも当たり歴史を振り返り認識を新たにしたいと思います。
4月公演「太陽と月」観劇後の交流会を終えて
4月18日(日)昼公演終了後、観劇後の交流会を、お馴染みの GOOD TIMES(JR新宿駅新南口)で行いました。44名の方々の参加でしたが、劇団員は出演者の青木力弥、藤井美恵子、北直樹、中山万紀、相楽満子を含め16名参加しました。
この日は初日から3日目のステージで、出演者から「緊張していましたが、とても温かく観て下さり、お客様の反応から新たな発見があった」などが語られました。会員さんとのQ&Aでは、5人の踊り子の衣裳についての質問に、「五族協和」の五族を意味し、色やデザイン、振り付けで表現していることなどが話されました。さらに、ご自分の体験を通しての満州の話や、感想などが語られ、和やかな交流会となりました。