寒さ厳しき折、皆様いかがお過ごしでしょうか。
2011年友の会は、昨年11月から会員募集を始めましたが、年末年始にかけてご入会、ご継続のお申し込みがぞくぞくと届いています。ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。
また、今年最初のご招待、3月公演「青ひげ先生の聴診器」の前売りも始まっていますので、ぜひ友の会にご入会のうえ、3月公演をお楽しみ下さい。お待ちしています。
さて、今回の会員の声には、友の会継続のお葉書に期待の言葉を添えて下さいました高田弘子さんに、劇団への思いを寄せて頂きました。そして、友の会のつどいや交流会でお世話役をしています相楽満子から、友の会へのおさそいを書いてもらいました。
昨年上演された「太陽と月」、「島」はそれぞれ深い感動を与えてくれた作品であった。
前者は、国策による傀儡政権―満州国の実態を知ってしまった女性をめぐっての家族の当惑、対立、恋人の苦悩がせまってくる、その過程で観客も又、国家の欺瞞を確認させられる。
後者は、広島での被爆教師が体に地雷をかかえて生きているが如き日常の中での恋愛、結婚を前にして立ち止まらざるを得ない懊悩、たくましく生きる女性を突然襲う病と死、原爆の非人間性を余すところなく告発するものであった。
「真珠の首飾り」や「族譜」でも深い感銘をうけたが、これら日本の忘れてはならない過去のでき事に正面から向き合った作品は、一人でも多くの人に観てほしい。幾度でも再演するに値する劇団の財産であろう。
今年は、現在、日本がとりくまねばならない問題―例えば普天間基地や医療がテーマの劇が予定されている。熟、中、若年のバランスのとれたキャストも楽しみである。
私にとっても大切な場所
「青ひげ先生の聴診器」瀬戸彩乃役・相楽満子
「こんにちは。」「お元気ですか?」「綺麗になったねぇ。」「今度いつ出るの?」。
いつの間にか劇場でこんな風に気軽に声をかけてくれる人が増えた。こんな私を何で覚えてくれているんだろう…とも思うのだが、これはやはり『友の会』の存在が大きいと思う。当たり前だが、入会理由も年数も会員さん各々に違うし、そもそも私の事なんて知らない人がほとんど。でも毎年毎年、東京公演だけでなく、新春の集い・納涼の集い・ボウリング大会などで会員のみなさんと直接顔を合わせて交流することができるから、「気軽に声を」が実現しているんだと思う。
だから私にとっても大切な出逢いの場所だし、元気の素。
「こんにちは。」「元気です。」「変わりませんよぉ。」「今日出てます。」。今年もそんな会話が一人でも多くの方とできるといいなぁ。と、その前に皆さんに素敵な舞台と『元気の素返し』が出来るように稽古稽古。
2011年も青年劇場・友の会を宜しくお願い致します!!