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私と青年劇場のみなさんとの出会いは、1981年にさかのぼります。秋田県労働者学習協会の専従として毎日忙しかった私に、ある日劇団の中津川衛さんが訪ね来て、青年劇場の「夜の笑い」という演劇を秋田で公演したいとのことでした。中津川さんも初対面なら、演劇の上演委員会を立ち上げ、全面的な責任を負うということも初めてで、信じられないこと、まるでちんぷんかんぷんでした。彼の情熱にほだされ一応引き受けたものの、その時のとまどいと不安は今でもよみがえります。劇団の大きなバックアップもあり無我夢中でとり組み、1000名近い観客動員を実現。それは31年前の1981年10月18日のことでした。
そのとり組みの中で深く学んだことがあります。@団員の作品にかける情熱と、成功にむけての決意と行動力A目に見えないところでの人と人との生き生きしたつながりが一つの舞台をささえ、演じる側と観る側とが一体となって劇場空間をつくりあげるという喜びを知ったことです。
昨年「結の風らぷそでぃ」の上演にとりかかりました。途中であの東日本大震災の混乱もあり、目標を達成できなかったのは残念でしたが、今まさに「結の心」が人々に求められているこの時期に、470名の方々が参加してくれました。上演後も「結の会」としてメンバーは被災地支援にそれぞれが参加しています。「夜の笑い」こそ私の生きる原点といえます。良い作品を情熱をもって私たちに届けていただきたいと心から願っています。