3月 第118回公演
「きみはいくさに征ったけれど」
大西弘記=作 関根信一=演出
3月13日(火)〜18日(日)
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
「きみはいくさに征ったけれど」作品ページは
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5月 第119回公演
「こんな国に誰がした?」(仮題)
中津留章仁=作・演出
5月18日(金)〜27日(日)
紀伊國屋ホール
中津留章仁です。「みすてられた島」「雲ヲ掴ム」に続く3作目の書き下ろし作品について、少し触れたいと思います。私が今回書き下ろす新作は、近未来の世界から現代を振り返ってみようというものです。私たちは、現在=今を生きています。今起きていることを、今の時点で総括するのは難しい作業です。それを近未来にすることで、より俯瞰した大きな視点を手に入れることが出来る訳です。過去を振り返る形で、あの時代のおかげで今があると感謝の気持ちで振り返るのか、あるいはあの時代の決定がこのようなおかしな世界を生んでしまったという後悔の念で振り返るのか、それともあの時代は愚かだったと未来の人々は笑い話として語るのか……。いずれにせよ、これは今を生きる私たちのための物語であり、広い意味で、人間とは一体何のために生きているのか、今後はどのように生きてゆくべきなのか、というテーマについて描いてみようと思います。ご期待くださいませ。
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7月 小劇場企画No.23
「宣伝」
高田保=作 大谷賢治郎=演出
7月6日(金)〜16日(月・祝)
青年劇場スタジオ結(YUI)
ラジオから聞こえてくる勇ましい進軍ラッパと「突っ込めー!」の声。陸軍省主催のラジオドラマに感激一入の市井の人々…。戦争の光明を称えるラジオドラマの舞台化をめぐり、戦争は何故起こるのか、また戦時における演劇の役割をも鋭く突いた作品。「動員挿話/骸骨の舞跳」「原理日本」に続き、大谷賢治郎氏とともに現代によみがえらせる近代古典の第三弾、どうぞご期待ください。
高田 保(たかたたもつ)
1895年生まれ。大学在学中より新劇運動に参加し、1929年からは新築地劇団にてプロレタリア作家として活躍するも、1930年特高の弾圧で転向。戦時中は新派や新国劇の脚色・演出にあたる。戦後は東京日日新聞に、当時の政治、社会、風俗を風刺したコラムを連載。1952年、肺結核により57歳で没。
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(写真:高橋正圀氏(左)、藤井ごう氏)
9月 第120回公演
「キネマの神様」
原田マハ=原作
(「キネマの神様」文藝春秋刊)
高橋正圀=脚本 藤井ごう=演出
9月13日(木)〜23日(日)
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
25日(火) 府中の森芸術劇場ふるさとホール
出版社を通じて「キネマの神様」舞台化許諾のお願いをした際、原田マハさんから以下のメッセージをいただきました。
老舗映画館を舞台に、一癖も二癖もある人々が繰り広げる悲喜こもごも。高橋正圀氏と藤井ごう氏の初タッグでお届けします。どうぞご期待ください!
「『キネマの神様』舞台化のご提案、ありがとうございます。熱意も感じられ、長い歴史で舞台を続けておられる劇団でもあり、ご提案を承諾したいと思います。
ストレートプレイで意義深い舞台になりそうですね。」
原田マハ (2017年8月)