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新劇交流プロジェクトについて
来る6月4日から16日まで俳優座劇場で、宮本研=作、鵜山仁=演出による「美しきものの伝説」が上演されます。この企画は2017年に三好十郎の「その人を知らず」を上演したプロジェクトの第二弾となるものです。戦後の新劇の歩みの中で、多くの劇団が発足しそれぞれの独自の活動を展開してきましたが、様々な場での俳優や演出家個々の交流はあるものの、劇団の力を合わせての合同公演はなかなか実現しませんでした。この企画は新劇の歴史を受け継ぐ劇団の力を集めて、「今、演劇で何が出来るか」を問うも のでもあります。第一弾は、劇団東演、青年座、民藝、文学座、文化座の五劇団の参加で実現しましたが、今回はそこに俳優座、青年劇場が加わっての公演となります。青年劇場から3人出演
青年劇場としては初参加になりますが、山田秀人、傍島ひとみ、沼田朋樹の三名が出演します。「美しきものの伝説」は、大正時代に演劇に、革命に、愛にその生を燃焼させた若者群像を描き出した作品で、宮本研さんの代表作であるばかりでなく、戦後新劇を代表する作品でもあります。演出は第一回に引き続いて文学座の鵜山仁さんが担当しますが、六劇団(今回文化座は劇団公演が重なり不参加のため)の中堅若手俳優を中心にした配役で、活力ある舞台となることが期待されています。福島明夫(新劇交流プロジェクト製作委員会)