青年劇場通信

16号 ごあいさつ 座談会
「水曜日、ゆらゆるりん」
学びの場
アシテジ世界大会 連載
「演劇鑑賞教室を考える」
生の舞台を通して 本物と向き合うこと 通信トップ
「もう一人のヒト」 「子供の時間」 再演
「みすてられた島」
「きみはいくさに征ったけれど」
友の会 全国後援会 新劇交流プロジェクト



「水曜日、ゆらゆるりん」フリンジ(自由)参加

第20回アシテジ世界大会
2020国際子どもと舞台芸術・未来フェスティバル


 今年5月14日〜24日、第20回アシテジ世界大会と、2020国際子ども舞台芸術・未来フェスティバルが東京を中心に開催され、青年劇場も5月公演「水曜日、ゆらゆるりん」でフリンジ参加します。世界大会と同時に行われるフェスティバルに作品をもって参加したのは、2002年の韓国大会(ソウル)の「17才のオルゴール」(町田知子=原作 森脇京子=脚本 堀口始=演出)以来です。  アシテジ日本センターの理事も務める劇団文芸演出部の福山啓子に、今回のフェスティバルの見どころを寄せてもらいました。

世界の児童青少年演劇がやってくる!

福山啓子

 アシテジは、フランス語の「国際児童青少年舞台芸術協会」の略です。1965年に、舞台芸術によって世界の児童青少年の豊かな成長をはかることを目的に、パリで設立されました。日本センターは、1979年に加盟。現在71か国にセンターがあります。3年に一度、世界大会を開いて、それぞれの国の児童青少年演劇の現状を交流し、様々な共同事業を行い、合わせて国際フェスティバルを開催して世界中から選び抜かれた舞台が上演されます。
 青年劇場は、日本センター設立時から関わり、理事会に加わって、劇団稽古場での作品上演や、フェスティバルへの参加など、さまざまな形で協力してきました。今回、日本センターの長年の願いが叶って日本で世界大会が 開催されることになりました。
 開会式は国立劇場、閉会式は新国立劇場。その間、世界の五大陸から、31の選りすぐりの舞台が招待されて上演され、自主参加の作品もおよそ100作品くらいが参加。他にも、ワークショップやあそびのひろば、交流パーティーなど企画は目白押し。都内各所で上演されます。
 SNSによるコミュニケーションは発達しているけれど、自然とのふれあいや生身の人間同士の関わり合いが減ってきて、「空気を読む」ことばかり求められている子どもたちに、生のすぐれた芸術に触れてもらいたい。舞台 芸術の素晴らしさと大切さを、多くの大人にも体験してもらいたい。児童青少年のための舞台芸術家たちが集まって準備を進めています。ぜひあなたも体験してください!
 詳細はホームページ「アシテジ未来フェス」で検索してください。